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(1)鞆の浦・沼隈町(広島県)

鞆の浦(とものうら)は、広島県福山市の沼隈半島の先端にある、古くから栄えた港町です。備後灘に張り出した弓形の鞆の町並みで、弓を射る時に、腕に巻く武具の「鞆」から、町の名がついています。鞆の浦周辺は、瀬戸内海国立公園として最初に指定された地区のひとつです。

かつて、鞆の浦を境にして潮の流れが逆転するという地理的条件から、沼隈半島沖の瀬戸内海を船で横断するには、鞆の浦で潮流が変わるのを待たなくてはいけませんでした。そのため、古代より「潮待ちの港」として万葉集に詠まれました。また、映画『崖の上のポニョ』に描かれた港町のモデルとしても、知られています。

福山市街地から南へ進み、主要地方道22号(福山鞆線)を走り、市街地を流れる芦田川の河口近くに架かる水呑大橋を渡り、川沿いの土手の上を南下します。途中にある県営住宅や団地を通り過ぎたあたりから道幅が狭くなり、そのまま海沿いの道になります。いったん、古い鉄鋼団地の中を抜けるルートになりますが、再び海沿いに。そこが、鞆の浦を望む古い町、鞆町鞆です。

古寺などが多く、せまい路地が入り組んでいる趣きのある街並み。江戸時代の港湾施設である「常夜燈」「雁木」「波止場」「焚場」「船番所」がすべて揃って残っているのは、全国でも鞆港のみといわれています。

お寺や神社の他に、さまざまな歴史資料館が点在しています。また、朝鮮通信使の迎賓施設として使われた「対潮楼」があります。鞆の浦を挟んだところには「仙人も酔ってしまうほど美しい」といわれている「仙酔島」があります(バイクでは渡れません)。

鞆の町を走る道は狭い漁港を通るので、スピードはあまり出せません。バイクを停めて、徒歩で散策するのがオススメです。

ちなみに、鞆の町の上、沼隈半島の山頂には、尾根つたいに走る「福山グリーンライン」があります。眺望の良い展望台やスポットが点在しているワインディングロードですが、自動二輪車の通行が禁止されているので注意が必要です。

鞆の町を、主要地方道22号(福山鞆線)〜主要地方道47号(鞆松永線)で南に向かい、沼隈半島の南端に向かうと「阿伏兎観音」があります。旅の安全を祈願するため、阿伏兎岬の岩頭に建つ観音さまです。国の重要有形文化財にも指定される朱塗りの観音堂の美しさや、瀬戸内海を望むパノラマの景色を堪能できます。

主要地方道47号(鞆松永線)の「内海大橋入口」から、主要地方道53号(沼隈横田港線)に入ると、内海町の田島と横島へと渡ることができます。

海上部でおおきくカーブしている、全長832メートルの内海大橋を渡ると、田島へ到着。そのまま主要地方道53号(沼隈横田港線)を海沿いに進むと、横島に渡ることができます。県道386号(田島循環線)・385号(内海箱崎港線)を走れば、シーサイドロードで島内を一周することができます。

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